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(2018年12月発行)会報『季節の風(ときのかぜ)』/009/秋号

2018年12月発行/009秋号
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(内容は、2018年12月時点のものです。)

シリーズ「80・50」
 
 前回、夏号で「かかわり」「関係」の質が問われている、と書きました。
今回はひどく書きあぐねて来ました。
それは、問われている「関係」「かかわり」の質とは何か、という問いに向き合わなければならなくなっていたからです。
しかし今回、半分諦めて書くことにしました。
 
実践編です。
つまり「かかわる、かかわられる」というのは、動いている状態な訳です。
 私たちは、一時も止まっていません。絶えず動いている。それが、「生きている」ということですよね。
 
あっちに出掛け、こっちに話し…ということが動いている、ということではありません。
私たち人間の細胞は、科学的知賢によって三ヶ月で全て生まれ変わる、と言われています。じっとしていても「変わっている」のです。それも「生まれ変わっている」のです。
 
そんな日々刻々変わっている私たちなのに、変わっていないものがあります。
それは、「わたし」をとり巻く環境、人々との関係です。
 
子どもを変える、というと、いやそれは違う、親が変わらなくては子どもは変わらない、などとよく言われます。
しかし、人間、そう簡単に変われません。変わらないことで安全を担保してきたのです、できるだけ変えたくないし、変わりたくない、と思っているはずです。
言われているのは、個人として変わることではないのです。
必要なのは「関係の変化」です。
 
ここ迄、色々努力してつくって来た関係がある、でもうまく行っていない。結果的に現在(いま)、乗りあげている。
だとしたら、今迄やって来たことを止めて、今迄やって来なかったことをやってみる、ってどうでしょう。例えば「ご飯」
 
ご飯を作りつづけて来た。それを辞めてみる。朝はこれ、昼はこれ、夜はこれ、と用意することを辞める。
 
せめて食事だけは…。身体のこと健康のことが心配だから…、と話される方が多いですね。
 
しかし、当事者に聞くと「感謝せねばならず、頂かなければならない。カップ麺が食いたくても、そうはいかない。悪いし、ガッカリさせてしまうし…」
 
さて、良かれと思ってしている事が、押し付け、強要、強制、支配になっていないか、考えてみる必要がありそうですし、そのことを本人と話す必要がありそうです。
声をかけて、食材は冷蔵庫にあるから好きに食べて、と提案してみる。
つまり、関係を、かかわりの在り様を少し、ほんの少しだけズラしてみるのです。
何らかの反応があるはずです。
いい反応の場合も、悪い反応の場合もあるでしょう。どちらでもいいのです。
「反応があった」ということが、新しい関係、かかわりの始まりです。
 
これはほんの一例です。ご飯づくりを全て止めた方がいい、と言っているのではありません。かかわり、関係を変える、そのことが大切なのだということをお伝えしたいのです。
相談に通ってくれて第三者とのかかわり、今迄なかったもの、ことが始まる。
そのことが大切なんです。
家族会への参加一つとっても、新しい今迄になかった関係、かかわりの中に身と気持ちを置くこと。
そのことの重要性を強く感じます。
 
2018.12 明石紀久男

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2018年   2020/09/12   スタッフ